東御苑では遅咲きのサクラが満開状況です。ソメイヨシノは鑑賞できる日は短いのですが、サクラには早咲きのサクラ、遅咲きのサクラがあり、2ヶ月間はサクラが鑑賞できるのです。しかも、遅咲きのサクラはサトザクラで、八重が多く、花色も実に変化があり、目を見張ります。 ギョイコウの花色は緑色です。緑入りの花を咲かせるのは、このサクラしかありません。次第に中心部から赤みが増してきて、散る頃にはかなり赤くなります。「御衣黄」という名前は江戸時代中期から見られ、由来は貴族の衣服の萌黄色に近いためだそうです。 ウコンの花色は黄色。サクラの品種のうちで唯一、黄色の花を咲かせる。鬱金と書きます。名はショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来します。 アズマニシキ(東錦)はサトザクラらしく八重咲きが美しい。「ナデシコ」という品種がありますが、アズマニシキもナデシコに似ています。 カンザン(関山)はサトザクラの栽培品種サトザクラの代表的品種です。花は人目を引く濃紅色の大輪で八重咲き。関東で一番よく目にする八重桜です。塩漬けにして、桜茶に使われます。 サトザクラ以外にも遅咲きのサクラがありました。ヤエベニシダレは結構遅くまで咲いているものがあります。陽光に照り映えているように咲きます。 ニワウメはバラ科サクラ属です。花の柄がほとんどなく枝にびっしりつき、ウメに似ています。 樹高は低く、名のとおり庭に植えるのに適しています。 ニワザクラもバラ科サクラ属。樹高も低く、庭向きです。花色は白から淡紅色まであります。八重のうねる花びらが美しいサクラです。 ハナカイドウはバラ科リンゴ属です。遅咲きのサクラが咲く頃咲きます。花色は濃く、樹木いっぱいに咲くので、サクラより目立ちます。花の柄が長く垂れ下がります。花は清楚で、気品が感じられます。 桜爛漫の東御苑ですが、この時期、鳥も忙しそうです。シジュウカラサクラの花の蜜を吸いにきたわけではありません。子育て真っ最中で、雛の餌採りでやってきました。この時期多くなった昆虫の幼虫採りに忙しそうでした。何かと、生き物が活発になる今日この頃です。
by seppuka
| 2012-04-21 15:01
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